『ビジネスでSNSを活用する』と聞いて、どんなことをイメージしますか?
「SNSで宣伝して、商品やサービスを売る」
「自分のやっている仕事をアピールする」
大半の人はこのようなイメージを抱くと思います。しかし、「なんとなくイメージできるけど、実際どうしたらいいか分からない」という人も多いのではないでしょうか?
ビジネスの中でSNSを活用する事例も増えてきています。これは企業はもちろん、個人事業主やフリーランスなどの小規模ビジネスも同じことです。
今回は、そんな『ビジネスでSNSを活用するべき理由』についてお伝えします。ぜひ最後までお読みください!
ビジネスでSNSが使われるようになった理由
SNSがここまで普及する以前は、ビジネスでSNSを活用することは注目されていませんでした。しかし、現在ではSNSの活用は必須となっています。まずは、ビジネスでSNSが使われるようになった理由をご紹介します。
SNSの普及率
理由の1つ目は、SNSの普及率です。SNSの普及率は年々上昇しており、今後もさらに上がることが予想されています。
- 日本国内における SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者(アクティブユーザー)は年々増加しており、2022 年末には 8,270 万人に達する見込みだ。2021 年末の国内ネットユーザーは 10,078 万人と推定されるが、SNS 利用者はそのうちの 80.2%にあたる 8,149 万人だった。2022 年の年間純増者数は121 万人となる見込みで、利用者は1ヶ月平均で約 10.1 万人の増加を続けている。
SNSはそれだけ大きな市場へ進化しており、それを『無視できない』企業等が増えてきたということですね。
拡散力の高さ
SNSの最大の強みが『拡散力の高さ』です。どんなSNSであっても、投稿を拡散する機能がついています。SNSによって、その拡散力の強さに違いはありますが、一度バズればとんでもない影響力を与えることが可能です。
バズった投稿を見たユーザーが拡散して、さらにバズる・・・というようにSNSの爆発力は予想できないほど大きいです。
無料で使える
無料で使えるSNSは、ビジネスで活用したい企業や個人にとって魅力的です。これまでは、広告費をかけてメディアやWebなどで宣伝しなければならなかったことが、コストをかけずにできるようになりました。
これはSNSをビジネスで活用することの最大のメリットでもあります。
購買心理の変化
SNSの台頭により、『SNSを起点として』モノが売れるようになってきました。Twitterやインスタグラムで紹介されたことがきっかけで、大人気商品になる事例も増えています。
SNSはそれだけ影響力を持っており、消費者の購買心理に働きかけているのです。
各SNSの特徴は?
一言にSNSといっても、現在多くの種類が存在しており、それぞれ特徴が違います。今回はその中でも代表的な4つについて簡単に解説します。
インスタグラム
インスタグラムは、写真や動画を気軽に投稿して、ユーザー同士交流ができるSNSです。
『インスタは拡散力が他のSNSよりも弱い』と言われます。確かに単なる拡散力で見ると、機能的に拡散力が弱い部分もあります。しかし、しっかりと運用すれば、多くのユーザーに自分の情報を発信することができます。
アカウントをタグ付けしたり、独自のハッシュタグを使ったり、『ファンをつけた運用』も可能となっています。
インスタグラムの強みは以下の通り。
- 画像や動画で視覚的にアピールできる。
- 世界観を表現しやすい。
- 興味、関心→購入までの動線が整っている。
インスタグラムでは写真や動画を使って、ユーザーに対して視覚的にアピールできるのが最大の強みです。また、興味を持った商品・サービスを購入できる機能が備わっていたり、自社HPへの誘導が簡単に可能であり、購入までの動線が整っています。
インスタグラムの弱みは以下の通り。
- 他SNSよりも拡散機能が少ない。
- 検索機能の弱さ。
- フォロワーが少ない段階ではアピールしずらい。
インスタグラムでは、ハッシュタグを使って主に検索するようになります。ハッシュタグは『完全一致』しないと、検索結果が表示されない仕組みのため、検索機能が弱いと言えるでしょう。
また、フォロワーが少ない段階ではアピール手段が少なく、一定程度の影響力をつけるまでは運用が難しいです。
Twitterは、テキストを中心としたSNSで、140字の字数制限があること、誰でも一言から呟くことができることが特徴です。他人のツイートを拡散する『リツイート』機能があり、拡散性により優れたSNSといえるでしょう。
Twitterの強みは以下の通り。
- 情報拡散能力が高い。
- リアルタイムで情報が更新される。
Twitterの最大の強みは『情報拡散能力』と『リアルタイム性』です。リツイート機能により、フォロワーに対してはもちろん、フォロワー外のユーザーに向けても大きく情報が拡散されていく可能性があります。
- 短文ゆえに表現力が低い。
- 高い拡散性が仇となることも。
先述のように、Twitterには140字の文字制限があります。短文ゆえに表現力が低く、内容を誤認させてしまう事例が多々あります。また、失言や不適切な内容も高い拡散性で、拡散されてしまう危険性もあります。
TikTok
Z世代と言われる若年層を中心として爆発的な人気を誇るTikTok。気軽にショート動画を投稿できるプラットフォームとなっています。
『TikTok売れ』など、TikTokを起点として商品が売れるケースも出てきていますが、動画活用のハードルが高く、活用しきれていない企業や個人も多いようです。
TikTokの強みは以下の通り。
- 今一番勢いのあるSNS
- おすすめに載ると大きく拡散が期待できる
TikTokは世界中で10億人以上の人々が毎月TikTokに訪れていると言われていて、今一番勢いのあるSNSといえます。TikTokのおすすめ欄の拡散力は強く、人気のある動画は一気に拡散され、知名度を上げることができます。
- 動画作成へのハードルが高い。
- 売上に直結しない場合がある。
TikTokの弱みは『動画作成へのハードルの高さ』です。画像を投稿するインスタグラムや文字を投稿するTwitterに比べ、動画を撮って、編集するスキルが必要となるTikTokはハードルが高いです。それを理由に、TikTokに参入しない人も多いです。
また、TikTokは他のSNSと比べPR力や販売力に劣ると言われています。単に動画の再生数が伸びても売上には直結しないので、『商品・サービスを購入したくなる仕組み』づくりが必要となります。
Lemon8
TikTokを運営する『ByteDance社』が生み出した新しいSNS、Lemon8。インスタグラムと同じように、写真や動画をメインとしたプラットフォームです。
他のSNSと比べるとまだ認知度は低いですが、今後注目されるSNSの一つです。
- 競合が少ない
- 投稿にリンクを貼れる
Lemon8の強みはなんといっても、競合が少ないこと。まだ新しいSNSであるLemon8は、競合自体が少ないため、今のうちに参入しておけばイニシアティブをとることが可能です。
機能的にはインスタグラムと似通っているLemon8ですが、大きく違うのは投稿にリンクを貼れることです。そのため、商品・サービスの案内がしやすく、他サイトへの誘導も容易に可能です。
- ユーザー数が少ない。
- 認知度が少ない。
Lemon8が公開されたのは2021年10月。他のSNSと比べるとまだまだ若いSNSです。それゆえにユーザー数・認知度の面ではまだ他のSNSには及びません。今すぐの認知拡大を求める場合、 Lemon8は合っていないかもしれません。
どのSNSを使えばいいのか
ビジネスでSNSを活用したい場合は以下の点について考える必要があります。
- どんな目的で活用したいのか
- どんなユーザーに届けたいのか
先述のようにSNSによって、特徴は大きく異なります。ビジネスの内容や発信したい内容によっても、使うべきSNSは変わってきます。そのため『ただなんとなく』発信するのではなく、しっかりと自分のビジネスに何が必要かを考えてから発信するようにしましょう。
これができていなければ、仮にフォロワーを増やして認知力がアップしたとしても、売上につなげることはできません。そうなってしまえばSNSを活用する意味がありませんよね。
自分のビジネスの目的にあったSNSを選ぶのがいちばんです。
まとめ
今回は、企業や個人が『ビジネスとして』SNSを活用する場合に必要なことをまとめました。SNSは今やとてつもない影響力を持っていて、しっかりと運用できれば集客や売上に直結します。しかし、SNSによってもそれぞれ特徴があるため、自分の目的にあったものを選ぶ必要があります。
間違った努力にならないように、発信を始める前に、方向性を決めてから発信していくようにしましょう。
コメント