Instagramの広告のやり方は？手順とメリットを紹介

Instagramで広告を出したいと考えている人もいるのではないでしょうか。広告を配信すると、貴重な収入源として使えるほか、企業では商品やサービスをユーザーにPRできる効果があります。

しかし、そもそもInstagramの広告とはどのようなものなのかわからなかったり、広告の種類を把握していない場合もあるでしょう。そこで今回は、Instagram広告についての解説や実際の配信方法について紹介します。

今の時代はSNSでの広告戦略は、当たり前になってきています。Instagramも例外ではないので、これから広告を出したい人はぜひ参考にしてください。

Instagram広告とは？

Instagram広告とは、Instagram上で画像や動画を使って掲載する広告のことです。フィードやストーリーズ、発見タブに広告を載せられます。ユーザーの投稿と投稿の間に自然な形で挿入されるので、広告を見てもらう確率が高いでしょう。

広告のデザインも他のユーザーが投稿しているものと違いが少ないので、一見すると広告感を感じないものもあります。Instagramは写真や動画をメインとしたSNSなので、テキストベースの広告よりも訴求しやすい点もポイントです。

ユーザー層も若年層が多いので、若者をターゲットとした広告を出すにはもってこいのSNSと言えるでしょう。 

Instagram広告の種類

一言でInstagram広告と言っても、配信する広告の種類はいくつもあります。主な広告は以下の6つです。

それぞれの広告には異なる特徴がありますので、広告を配信したい人はどの種類が適しているか検討しましょう。

写真広告

名前の通り写真を投稿して訴求する広告です。広告に関係する写真を載せて、どのような商品かをアピールできます。タイムライン上に広告が組み込まれるので、ユーザー側から見ても違和感なく広告を見てもらえます。

写真の下部にはアクセスを促すCTAボタンが付けられるので、広告に興味を持ったユーザーに行動を後押しする仕組みになっています。

動画広告

動画を表示してタイムライン上で PR できる広告手段です。写真投稿と同じようにフィード画面やストーリーズの中に組み込まれるので、ユーザーの目につきやすいでしょう。

写真広告よりも商品のイメージを抱きやすく、商品の特徴も感じやすいのでユーザーへの訴求度は強いでしょう。商品を使っている様子や、隅々まで商品を見てもらいたい場合は動画投稿が適しています。

発見タブ広告

発見タブ広告とは、Instagramの発見旅タブ表示される広告です。 ユーザーが普段見ている投稿や興味・関心に関連する投稿が表示される発見タブですが、その中に広告が紛れ込むような形で表示されます。広告も同じようにユーザーの興味・関心に関連する広告が出るので、目に留まりやすいでしょう。

発見タブ広告は、他の投稿のサムネイルよりも大きく表示されます。また、発見タブからアクセスした投稿を見た場合にも表示されるので、ユーザーへの訴求がしやすいのが特徴です。

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告は、ストーリーズ上に掲載される広告です。スマートフォンの画面いっぱいに広告を表示できるので、インパクトのある訴求が可能です。広告一つあたりの表示時間は15秒で、それ以上の長い広告については15秒ごとに分割して表示されます。

広告を見てもらえる確率が高い一方、ユーザーの興味に刺さらなければすぐに飛ばされる場合もあるため、いかに短い時間で訴求できるかが勝負になるでしょう。現在日本に3,300万人いるInstagramユーザーの7割がストーリーズを利用していることから、ストーリーズ広告の利用は外せないものとなっています。

リール広告

リール広告とは、リール動画を活用した広告手段です。ストーリーズ同様縦長で画面いっぱいに広告を表示させることができるため、ユーザーへ商品やサービスの魅力を伝えられます。

「いいね」や「コメント」が表示できるので、広告に対してどのくらいの反響があったか可視化しやすい点が特徴です。ユーザーが投稿したリール動画の間に挿入されるので、広告の雰囲気を抑えられます。

カルーセル広告

カルーセル広告とは、一つの広告に複数の画像や動画を表示出来る広告手段です。それぞれの画像や動画に異なるリンクを貼り付けることができ、 Webサイトへ直接アクセスができます。投稿を見て購入したくなったユーザーがすぐにリンクに飛べるような仕組みになっています。

 PR したい商品が複数ある場合にカルーセル広告は適しているでしょう。

Instagram広告のメリット

Instagramに広告を配信する際のメリットは以下の通りです。

他のSNSにはないメリットもありますので、広告を出す際の参考にしてください。

低予算で広告の出稿ができる

Instagramの広告は1日あたり100円から出稿できます。少ない予算で広告が出せるのは魅力的ですが、あまり低予算で設定してしまうと広告が表示される確率が下がり、最悪出稿できないケースもあります。

できるだけ広告を表示させるには、月換算で3万円以上に設定する良いでしょう。予算が高くなるほどInstagramで配信できる広告数が増えていきます。広告の露出度がどれだけ期待できるかを考えながら、予算を設定する必要があります。

ターゲティング精度が高い

ユーザーが興味を抱いているものや行動パターンによって、ターゲティングを行うことができます。年齢・性別・職業などもターゲティングにおいて重要なデータとして扱われています。

InstagramはFacebookを運営しているmetaの傘下で、Facebookが持っている膨大なデータを活用してユーザーに刺さりやすい広告表示が可能です。

広告フォーマットが充実している

Instagramで利用できる広告フォーマットは先述しましたが、紹介したものだけでも6種類のフォーマットが使えます。写真とテキストで広告を発信できるものや、動画を用いて商品のPRができるものなど目的に応じた出稿方法が選べます。

一つのフォーマットにこだわらずに複数のフォーマットを用いて、多くのユーザーに訴求すれば反響をもらえる確率が増えるでしょう。

Instagramに広告を載せる手順

ここでは実際にInstagramに広告を配信する際の手順を以下の7ステップで紹介します。

前提として、Facebookのビジネスアカウントが必要になりますので、Instagram広告を配信する際は注意が必要です。その上で上記の手順を踏んで広告を作成しましょう。

Facebookでビジネスマネージャーアカウントを作成する

先述した通りInstagramで広告を載せる際は、はじめにFacebookでビジネス用アカウントを作る必要があります。先に個人用のFacebookアカウントを作成してから、ビジネスマネージャーアカウントを作成しなければならないので、注意してください。

手順①Facebookビジネスマネージャー専用ページにアクセスして「アカウントを作成」をクリックする。

手順②「ビジネスおよびアカウントの名前」「あなたの名前」「仕事用メールアドレス」を入力して「送信」をクリックする。

FacebookとInstagramアカウントを連携する

Instagramに広告を載せるにはFacebookアカウントとの連携が必要になります。連携する際はパソコンではなく、Instagramのアプリを使用しますので、注意してください。

広告クリエイティブを用意する

Instagramに広告を載せる際、ストーリーズ・フェード・リール・発見タブのいずれかに広告を配信できます。広告を載せる場所によって動画や静止画、アンケート広告など利用できるフォーマットが異なります。

	フィード	ストーリーズ	発見タブ	リール
動画	◯	◯	◯	◯
静止画	◯	◯	◯	×
カルーセル	◯	◯	×	×
コレクション広告	◯	◯	×	×
ショッピング広告	◯	×	×	×
アンケート広告	×	◯	×	×
ブランドコンテンツ広告	◯	×	×	×

広告の場所を決めている場合、配信したいフォーマットが対応しているか確認が必要です。万が一対応していなかった場合、配信する場所から決め直さなければならないため注意が必要です。

キャンペーンの作成をする

キャンペーンを作成する場合、Facebookマネージャー内にある「広告マネージャー」を開いてキャンペーン作成ボタンをクリックします。キャンペーンの作成では、広告を配信してどのような成果を得たいのかを設定できます。

「作成」ボタンを押すと、キャンペーンの設定画面が表示されるので、「認知」「検討」「コンバージョン」の中から一つを選びます。この時点で広告を配信する目的をはっきりさせておく必要があるので注意しましょう。

広告を入稿する

キャンペーンの作成まで完了したら、広告の入稿作業に進みます。出稿にはテキストと画像が必要で、画像を事前に用意している場合はその画像を使って入稿します。

Instagramに配信する広告内のテキストの割合が20%以上になってしまうと、広告の効果が得られにくくなるため、テキストの詰め込みすぎには注意しましょう。

支払い方法の設定をする

ビジネス設定画面のメニューから支払いをクリックすると、支払い方法の設定画面が表示されます。支払方法はクレジットカードとデビットカード、 PayPal から選択できます。

広告を掲載する

最後に「確認して公開」をクリックすると、すべての設定が完了します。広告の配信前にテキストやリンク先、設定している予算に間違いがないかの確認を忘れずに行いましょう。

Instagram広告の課金方式と費用相場

Instagram広告には、以下の課金方式が用意されています。

どの課金方式であれば収益を多く得られるか検討した上で広告を出しましょう。

CPC（クリック課金）

CPC（クリック課金）とは、広告がクリックされるごとに発生する課金方式です。1回のクリックあたり40円〜100円とリーズナブルなので利用のハードルは低めです。

逆にクリックされない場合は課金が発生しないので、ユーザーが興味を湧くようなアプローチが重要になります。

CPM（インプレッション課金）

CPM（インプレッション課金）とは、広告が表示されるごとに費用が発生する課金方式です。課金が発生するタイミングは広告が1,000回表示された段階になります。

1回の表示あたりの単価は0.5円〜1円ほど。1,000回の表示から課金が発生するので、500円〜1000円程度からの課金となります。企業の認知度を上げたい場合などにはこの課金方式が適しています。

CPV（動画視聴時間課金）

CPV（動画視聴時間課金）は、広告の動画が再生されることに課金が発生します。1回の再生で4円〜7円ほどの費用が発生します。

広告に動画を利用すれば情報を多く詰め込むことができ、リースやストーリーズなどフォーマットも充実しているので、PR の手段として有効です。しかし、必ずしもユーザーは動画を最後まで見てくれるわけではないので、表示回数と金額は比例しません。

CPI（アプリインストール課金）

CPI（アプリインストール課金）は、広告からアプリがインストールされるごとに課金が発生します。主にスマホアプリの広告に用いられる形式で、Instagramユーザーの多くはスマホからの利用なので、アプリインストール課金は効果的でしょう。

単価はインストール1回あたり100円〜150円ほどになっています。アプリを利用する人を増やしたい場合に、有効な方法となるでしょう。 

まとめ

今回は、Instagram広告の種類や配信方法について解説しました。Instagram広告には、写真広告や動画広告など主に6種類の広告が用意されており、配信される場所も異なります。

Instagram広告のメリットは低予算で出稿ができることや、Facebookの膨大なデータによって精度の高いターゲティングが実現できる点にあります。ユーザー数も多いため、Instagramに広告を出すと大きな恩恵を受けられるでしょう。

今やSNSは広告を出すツールとしては欠かせない存在になっています。PRしたい商品やサービスがある人は積極的に利用しましょう。